職業柄「コンサルで働いています」という方によくお会いします。
そもそもコンサルって何なんだろうと思ったことありませんか?
そんなこと言われなくても知っているよ!!という方もたくさんいらっしゃると思いますが、私は、会計・税務コンサルに関与するまであまりピンと来ていませんでした。
コンサルティングとは、専門知識や経験を持つ専門家が、クライアント(顧客)に対して特定の課題や問題を解決するための助言や支援を提供するプロセスのことを指します。
ただ、それだけではふわふわしていてよくわかりません(少なくとも私はよくわかりませんでした)ので、もっと身近なことに置き換えて考えてみます。
誰もが何かのコンサルタントになりうる
コンサルタントとは自身の経験やノウハウをお金をもらって教えている人のことです。
ちなみに先ほど、専門家なんて、大げさな言い方をしましたが、人にものを教えるのに、何か資格がいるわけでもなく、世の中には自称専門家、自称コンサルタントが山のようにいますし、それが普通です。
専門家とかコンサルタントを名乗ることに対して、誰かにお伺いを立てる必要はありません(会計監査や税務代理など、一部資格がないとできない業務もありますが)。
要は「困っている人」と「その解決方法(ないし対処方法)を知っている人」がいれば成り立つ職業です。
例えば、あなたがディズニーランドに行ったことがあり、初めて行く人から、ご飯をごちそうするからアトラクションの効率的な回り方を教えてほしいと頼まれたとしましょう。
その場合、あなたがを行う助言行為は立派なコンサルティングです。
あなたは自身の経験からノウハウを提供し対価を得ることになります。
世の中にたくさんいる〇〇コンサルタントといわれる方々は、自身の得意なフィールドでこれを行っているのです。
もちろんコンサルで食べていけるようになるには、特定の分野で専門知識を持ち、常にアンテナを張って勉強し続けることが必要ですが、コンサルティング自体は誰でもやっているごくごく普通の助言行為です。
自分にはできない、ハードルが高い仕事だなんて思わないでください。
貴方にもできます。
コンサルタントはどうすれば食べていけるのか?
先ほどのディズニーランドの効率的な回り方であれば、ネットで検索すればいくつかヒットします。
いくつか同じような記事を読めば、コンサルを受けずとも目的は達成できると思います。
そのため、ディズニーランドのツアーコンサルで食べていくのは難しそうです。
個人的には、国や地公体にアンテナを張り、今後の制度改正を注視するのがいいかなと思います。
会計士や税理士なのであれば、今はインボイスの課題解決コンサルとか事業再構築補助金の申請代行コンサルとかでしょうか(インボイスはもう本日からですのでちょっと遅いか…)。
株式投資やFXがどうなるかはわかりませんが、国や地公体はやると言ったらやりますので、いわば予測できる飯のタネです。
経産相のHPはお気に入り登録してよく見るようにしています。
あとは「困っている人」を、みつけることと、値付けかなと思います。
この「困っている人」は結構曲者で、最近は顧客紹介サイトがたくさんありますので、「困っている人」を見つけることはそこまで難しくないのです。
ただ自分と合うかは別です。
合わない人と仕事をするのは、お客様にとっても自分にとっても不幸なものです。
理想論ですが、自身の属しているコミュニティ内で誠実に仕事をして、次の仕事をいただくのがお互いにとって一番ストレスがない方法かなと思います。
値付けについて、コンサルティングの原価はほぼほぼ人件費ですので、自身の稼働時間に単価をかけて見積もるのが通常です。
しかし、私の経験上、稼働時間は大体上振れしますので、時給いくらの考え方からは早々に脱却したいものです。
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